オフィスデザインにおける使いやすさの重要性

投稿日: | 公共スペース

オフィスインテリアデザインを手掛ける際の最も重要な使命は、利用するすべての人にとって快適かつ機能的な環境を作ること。しかし、従来のデザインのやり方では時としてこの中枢となる使命を達成できないことがあります。オフィススペースを使いやすくすることで障害のある利用者だけでなく、高齢者やベビーカーを使う親世代、そして一時的に行動に制限のある利用者など、多くの人にメリットをもたらします。さらに、「障害を持つアメリカ人法(ADA)」や、EU、カナダ、そして世界のその他国々にも存在するアクセシビリティに関する規制に応じようとするビジネスにとってもプラスとなります。

このようなメリットやコンプライアンス体制にも関わらず、企業や政府庁舎などは特別支援が必要な利用者にとって近づきがたいことがほとんどです。運動機能や感覚機能に障害を持つ人は大抵の場合、公共または民間施設を効率よく利用するのに苦労しています。そうなると、障害を持つ利用者は社会や職場、学校、さらには行政の活動に十分関わることができません。本質的に多様性に富んだ平等な社会を築くには、構築環境においてアクセスを妨げるバリアを取り除くことが最優先課題となります。つまり、インテリアデザインにおける主な使命の一つは誰でも利用しやすい環境を作ることで、それがすべての人を温かく迎え入れてくれる機能的なスペースを築くことにつながります。

ここでは誰でも利用しやすい環境づくりを促す重要なポイントをご紹介します:

デザインの初期段階からアクセスのしやすさを考慮する。デザイン過程の最終段階で付け足すのではなく、デザインプロセスの全段階を通してユニバーサルアクセス(誰もが同じように利用できる)を考慮することです。初期段階からアクセシビリティを考慮することで、事後的な解決方法ではなく、確実にデザインに組み入れることができます。

鮮やかでコントラストのある色を使う。黒と白、青と黄色といった高コントラストのカラーを使うことで、視覚機能に障害を持つ利用者がスペースを自由に移動できるようにします。表面イメージング機能を使うとCeramicSteel建築パネルに高コントラストで耐色性のあるフルカラー印刷を施すことができ、色、印刷オプション、寸法、アプリケーションをほぼ無制限に組み合わせてオフィス環境を一新することが可能になります。

自由に動ける広々としたスペースを確保する。出入口や通路はもちろん、あらゆるスペースに車いすや歩行補助器具を利用する人々が無理なく行き来できるほどの十分な広さを確保します。

わかりやすい標識をつける。視覚機能に障害を持つ利用者のために点字や浮彫文字など、鮮明で読みやすい標識を付けます。病院やオフィス、学校、歩行者用通路、そして屋内通路など、あらゆるスペースに高解像度印刷を施した標識やウェイファインディング(案内表示)を取り付けます。

誰もが使えるテクノロジーを設置する。自動ドアオープナーや音声作動式エレベーター、視覚的表示の音声解説など、障害を持つ人々でも利用できるテクノロジーの設置を検討しましょう。

表面処理オプションを検討する。耐久性があり、お手入れや維持が簡単な表面を採用することで、より安全で衛生的な環境を作ることができます。PolyvisionのCeramicSteelは抗菌効果があり、お手入れも簡単です。Hygienic CeramicSteelは、製品の耐久年限にわたって表面を清潔に保ちつづける銀イオン技術を活用し、保護機能をさらに高めます。学校や職場、空港、公共トイレ、ヘルスケア施設といった公共スペースなど、清潔さが不可欠な過酷な環境に最適な製品です。

誰もが利用できる座席を確保する。障害を持つ人々も利用できるよう、さまざまな座席オプションを確保することも大事です。

適切な照明を設置する。視覚機能に障害を持つ人々にとって適切な照明を設置することは重要です。さらに温かく、誰もが快適に過ごせる環境づくりに役に立ちます。

誰もが利用できるアクセスしやすい環境づくりは今日のトレンドや一時的な流行りというものではありません。この指針は、特により包括的で公平な社会を作ろうとする人々にとってなくては不可欠です。ユニバーサルアクセスとは、特別な支援が必要な人々にとっても、そうでない人々にとっても分け隔てなく温かく快適で、かつ機能的な世界を構築することを目的としています。そしてそのためには、場所の選定から素材計画、最終的な仕上げにいたるまでのすべてのデザイン要素において、障害をもつ人々を考慮することが大切です。このように実践することで、公共スペースがすべての人にとって使いやすくなり、最終的にはあらゆる人々が活動の場を広げられる、バリアのない環境を生み出します。

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