デジタル印刷は進化し、私たちが期待する品質も高まっています。ぼやけたポートレートや粒子の粗いグラフィックの時代は過ぎ去り、今やデジタル印刷技術に、まるで本物のような鮮明さを求めるようになりました。Polyvisionは、スクリーン印刷や、今日のデジタル印刷を通じて、50年以上にわたりCeramicSteel表面への印刷工程をより良いものにしてきました。CeramicSteelに直接印刷できることでいくつかの利点が生まれ、特に体験型グラフィックデザイン(XGD)の分野でクリエイティブな用途の幅が広がっています。
体験こそがカギ
以前は環境グラフィックデザインと呼ばれていたXGDは、重要な情報を視覚的に伝えることに特化した分野です。デザインや画像、テキストなどにより、XGDは望ましいメッセージを伝え、私たちが環境と関わる方法において重要な役割を担っています。
PolyVisionのデジタル印刷技術により、写真やウェイファインディング(案内表示)、シンボル、ブランディングに限らず、グラフィックのカスタマイズが可能です。自然の画像で壁に命を吹き込むことや、標識として歩行者を誘導することもできます。体験がより重視される現代において、創造的な思考の媒体として機能し、永続的な品質の「体験型」アート作品に生まれ変わることができるのが、デジタルプリントされたCeramicSteel表面の魅力です。PolyVisionのEMEAR担当ビジネスマネージャー、Philippe Leynenは、「壁面ホワイトボード ソリューションも、使用しない時にはアート作品となり、機能的なだけでなく、見た目にも美しい空間が生まれます。従業員は組織の中心的存在であり、イノベーションを促すには適切なツールが必要です。PolyVisionではデジタルエナメル印刷が可能なため、カスタムプリントのホワイトボードソリューションを採用する流れが顕著になっています。」と話します。
長持ちの理由
CeramicSteelに印刷すると、画像はその表面の一部となるため、傷が付きにくく色あせもほとんどありません。デジタル印刷を施したCeramicSteelは、塗料の代わりに着色フリット(ガラス粒子)を用いた無機材料を100%使用し、通常のCeramicSteelと同様に加工することで、均一に耐久性のある表面を確保します。デジタル印刷をしたCeramicSteelは耐久性に優れているため、病院や学校、公共交通機関、通路、廊下などの公共スペースに最適です。鍵や鋭利なもの、通行人による衝撃など、人の出入りが激しい場所での使用にも耐えられます。長持ちするように作られており、印刷された画像は月日が経っても色あせることなく、導入時と同じ鮮明さで人々にインパクトを与え続けます。
機能的なデザイン
体験型グラフィックデザインは、一般の人たちが利用する公共空間でよく使用されるため、デザイナーは、過酷な環境や激しい通行量にどれだけ耐えられるかを基準に、デザインの媒体を慎重に検討しなければなりません。過酷な環境に耐えられるよう開発されたデジタル印刷済みのCeramicSteelは、落書きや化学薬品、火に強く、さらに洗浄が簡単で汚れや傷がつかず、強力な溶剤で定期的に洗浄しても、表面が色褪せたり変色したりすることがありません。地下鉄の駅では人通りの多い場所でもきれいな外観を保つことができるため、CeramicSteelが好まれています。また、CeramicSteelは無孔質・無機質なので抗菌作用があり、院内感染の防止を重視する病院にとって理想的なソリューションです。さらに、表面に磁性があるため、アクセサリーを簡単に取り外して徹底的に洗浄することが可能です。
Society of Experiential Graphic Designによると、XGDに重要なのは「コミュニケーションを図る環境をつくるための印刷、カラー、画像、フォルム、テクノロジー、そして特にコンテンツの調和が重要」です。CeramicSteelを使用したXGDは、世界中で見ることができます。