パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー | 発表

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パントン は、2021年に適した「今年のカラー」を選ぶという大きなプレッシャーにさらされていました。この前年には世界を揺るがすトピックとして、世界的パンデミック、政情不安、経済の低迷があり、これまでの楽しい生活がロックダウンで止まってしまったという歴史的な年だったからです。2020年のカラー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたClassic Blueについては、評価が割れました。自然への回帰、環境保護、そしてブルーよりもポジティブなメッセージであるグリーンの方がふさわしいという意見がでました。

最終的にパントンは、2021年が再建と不確実性の継続の年になることを理解し、「人々がエネルギー、明瞭さ、希望を持って自分自身を元気づけられるよう」、2つのカラーを決めました。IlluminatingとUltimate Grayは、一見相反する2つのカラーですが、それぞれ色彩心理学上の効果的な性質を備えています。

Illuminatingは、明日への希望を感じさせる明るい太陽のような黄色で、「楽観的」な色相として選ばれました。色彩心理学では、黄色は心に働きかけ、幸福感、熱意、創造性を高める色とされています。逆に、Ultimate Grayは信頼性と強固な土台となる不屈の精神を表します。時の試練に耐える自然界の石の色をルーツとするUltimate Grayは、落ち着き、安定感、回復力を強化する色なのです。パントン・カラー・インスティテュートのエグゼクティブ・ディレクターであるLeatrice Eiseman氏は、この組み合わせについて次のように述べています。「実用的で堅実でありながら、同時に暖かく楽観的であり、回復力と希望を与えてくれるカラーです。私たちは、励まされ、高揚感を感じる必要があります。これは、人間の精神にとって不可欠なものです。」

パントンが選んだ2021年のカラーは、明らかに何かを示唆していました。ベルギー、ブリュッセルのデ ブロッケル駅は、この色彩のショップが立ち並ぶ人通りの多いエリアの改装を終えたばかりです。地下の駅は暗く、殺風景になりがちです。そこでデザイナーは、明るいイエローのCeramicSteelウォールクラッド材を使い、暗い通路に喜びが溢れるようにして斬新さを取り入れました。他のスペースでは、イエローの明るさを引き立てるためにニュートラルなグレーのパネルを使い、「派手な」カラーを抑えて空間のバランスを保っています。この装飾的なウォールグラフィックを耐久性があり長持ちするCeramicSteelの表面にスクリーン印刷することで、デザイナーはこの改装の背景にある、希望、信頼性、耐久性を表現しようとしたことが推測されます。

画像引用元:Pascal Smet

Illuminatingはエネルギッシュな楽観さと希望、Ultimate Grayは力強さと平穏さという異なる感情を呼び起こしますが、こえらを一緒にすることでこれから良いことが起こりそうな予感を喚起し、バランスのとれた確かなポジティブな感情を生み出します。 そして、それは私たち皆が待ち望んでいることなのです。

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