20年前から毎年恒例となっているPantone社 の「カラー・オブ・ザ・イヤー」。同社はこのほど、新しい10年の到来を告げる2020年カラー・オブ・ザ・イヤーを発表しました。「Living Coral」や「Ultra Violet」、「Greenery」などの鮮やかなセレクションから一転し、今年は安定感と親近感のあるカラー、「Classic Blue」(Pantone color 19-4052)が選ばれました。その背景には特別な狙いがあります。Pantone Color Instituteのエグゼクティブディレクターは、「今の時代、私たちは信頼と信念を必要としています。Pantone 19-4052 Classic Blueが表現するのはこのような普遍性と自信であり、私たちが常に頼り、信頼できるしっかりしたブルーの色合いです」と話しています。
色彩心理学者は、Classic Blueに関するPantone社の分析に同意しています。この色を見ると、信頼や自信、安らぎ、頼りがいといった言葉がすべて思い浮かびます。実際にColor PsychologyのDyna Przybylaは、「ブルーは最も普遍的に好まれる色です」と語ります。顧客に安定感や信頼感を与えることを目指す企業は、さまざまな方法でブルーの色調を空間に取り入れていますが、毎日の中で機能的にそれを取り入れる方法があるとしたらどうでしょうか?
Architectural Digestは、「Pantoneの洞察は、インテリアデザインが伝統的な装飾スタイルに徐々に回帰していることと完全に一致する」と述べています。デジタル印刷技術により、ワークスペース筆記ツールは従来のホワイトボードのように面白みのない印象を与えることなく、すっきりとモダンな方法でClassic Blueを空間に取り入れることを可能にしました。画像やグラフィック、抽象的なデザインなど、CeramicSteelにClassic Blueをデジタル印刷することで、時間が経っても見劣りしない芸術表現が完成します。企業では、会議室や共有エリア、フォーカスルームなどにこうした表面を採用し、ポップなカラーでコラボレーションの促進に役立てることもできます。
Classic Blueは自信や安定感を与える効果があり、教室に取り入れて生徒の成績にプラスの影響を与えるという利用方法もあります。ブルーと伝統的なホワイトボードを組み合わせることで、教育機関は視覚的な面白さと内容の体系化をレベルアップすることが可能です。CeramicSteelのボードを使用すれば、ブルーの色調は決して傷ついたり色あせたりせず、Classic Blueの色彩が伝える自信を何度でも再確認することができます。
Classic Blueは、CeramicSteelと組み合わせて、さまざまなアプローチで空間全体に意味のある使い方をすることができます。多くの医療機関では、最も弱い立場にある利用者に安らぎを与えるために、多種多様な方法でこれを利用しています。タラハシー記念病院では、エレベーターの周りの壁に濃厚なブルーの色調の建築用CeramicSteelを使用し、患者や訪問者は快適さと確かな信頼性を感じとっています。
Polyvisionは、標準的なパターンやカスタムデザインを取り揃え、どんな部屋にClassic Blueを取り入れるときでもお役に立ちます。ただ、時にはささやかな色のタッチがより適切なこともあります。アクセントとなるエッジを取り入れれば、大げさになりすぎることなく色彩心理の効果を高めることができます。標準のエッジカラーは、どんなデザインのスタイルにも調和するよう、さまざまなブルーの色調を用意しています。また、Classic Blueやその他のカスタムカラーを合わせて、オーダーメイドの外観にすることも可能です。
Pantoneは、Classic Blueは「リラックス作用」があるため、「攻撃的でなく親しみやすい」としています。かねてからストレスを引き起こしやすい場所にこの色を取り入れれば、緊張の緩和とコラボレーションの促進に役立ちます。職場や学校、医療機関など、今日の組織は全体的なウェルネスにシフトしており、Classic Blueのようにほっと一息つける安心感を与える色を取り入れることは、この変化において大きな意味があります。